こういう文献は、神聖かまってちゃんと言うバンドの『身の回りなんて取り除ける死ね』という曲に猿真似されて書いたものです。

我々は片耳にイヤホーンを着けたとおり、思った通りに言った。

「この人、目をむき出して歌うんだね。恐ろしい。それに曲も良いんだか低いんだかよくわからないや」

 言った後に、思った通り言い過ぎて女房の気分を害したのではないかと不安になって、女房の面持ちを見た。

「初めはピンと来なくても、好きになるかもしれないから何度か聴いてくれないかな。この人の曲、サイトにたくさんあるから。我々はCDも持ってるけど、囚われる前はネットでいいとおもうよ」

 そんなふうに話す女房の目が真剣だったので、我々は女房の言う通り何度か聴いてみようと思った。

 数日して、我々はレディースの人柄や男の人柄としか認識できなくなっていたクラスメートらがひとつひとつ各自認識できて、周囲に少々注目が持てるようになっていた。

 とはいっても、誰が今日は欠席なのか気にかけるようになったくらいのチェンジだけれど。

 それほどなってから意地悪にも、女房は絶えず学園に出て来なくなった。我々は女房の出欠を気にかけた。

 1度しか女房と過ごせなかったブレイクタイムを、女房の教えてくれた曲を聴いて過ごした。家でもiPhoneやPCで、女房の教えてくれた人のページビューをとりどり観て、聴いた。

 歌ってある画像だけじゃなくて、しゃべっているのもあった。

 直感道路、その男性は何となく変な者だった。我々はわたしのことをおかしな人柄だと思っていたけど、それ以上におかしな者がいるのなら、この世界も良いかな、という気持ちになっていた。

 そのことを女房に話しなくちゃ。

「まじ!? かっこいいじゃん」って、本心から報じなくちゃ。

 でも女房には、再び出会うことができなくなった。

 我々は本日、本日……女房の席順だった客席の上に置かれた、誰かが客席の末端にぶつかれば倒れてしまいそうな細長い透明の花瓶とその向こうに思える、秋の空を見ている。

 秋の空が相当華麗です。

 わたしの思いは、今までと違って敢然とやる。

『身の回りなんて取り除ける死ね』は、You Tubeで検索すれば聴けるはずです。聴いてみて頂けると、神聖かまってちゃんファンの我々としてはかなり嬉しく思います。包茎手術の費用はいくらかかるのか知ってますか?

その前に需要原君に捕まってしまったら、警察につき出されて牢屋往き。

早く遠くに!

「無人島、無人島。はぁはぁ。無人島……」

 後ろを気持ちにしつつ、踏みきりを渡った。

 遮断機は閉まらない。

 カフェから、需要原君が見つかるのが見えた。

 凄まじい風貌、酷い早さ。こちらへ向かって走って現れる。

 このままだと、一瞬で追いつかれて仕舞う。

 あたしと需要原君では、身の丈が違う。歩きの長さが違う。

 急がないと。

 昨今が幸せの分かれ道です。

 夢のような無人島か。

 それとも牢屋か。

 ……

 やった!

 逃げ切った。

 追いつかれる前に、なんとか改札を通り過ぎることができた。

 こういうかばんの中にお財布が入っているとしたら、需要原君は無一文だから、どうしたって改札の中に入ることはできない。

「俺のバッグ、返せー!」

 改札前まで走ってきた需要原君が、キヨスクの隣りでティッシュを配っていたミニスカートの女の人にぶつかった。

 需要原君は粛々とわびた。

 そこから数メートルのところに、あたしは立っていた。

 いまだに、改札を入ってすぐのところで立ち止まり、需要原君の様相を見ていた。

 改札を挟んで、需要原君とあたしは向かい合った。

「泥棒にはなりたくないから、かばんは返します。でも、備忘録は返しません」

「備忘録か。お前がほしいのは俺の備忘録か。財布でもかばんでもないのか」

「そうです。でも、昨今ここでかばんを引き戻すと、需要原君はかばんの中から、お財布を取りだして、改札の中に入ってきてしまう。だから……」

 地下鉄が生じるのを待とう。

 地下鉄が窓口にやって来たという提示が判るまで、もう一度更に逢うこともない需要原君と会話を決める。

 改札の隅っこ、最前の中に掛かる駅員君が、こちらを気にかけている。

 需要原君が駅員君に、「泥棒だ」と告げ口すれば、こういう交換は終わってしまう。

 改札のこちら側にでもかばんを置いて、早急に窓口まで逃げたほうがいいのかもしれない。

 でも……

 需要原君と、一段と会話が狙う。

「どうして……トトロのお売り場に入ってくれなかったんですか」

 あぁ。

 需要原君との最後の交換としてあたしが選んだのは、トトロだった。

「一緒にカフェに混じるのが、始まりで最後なら、かわいいお売り場がよかったのに」

 しかも、カフェの店主が描いたであろうトトロは、可愛いと言っても、本物のトトロより強敵顔が細かった。

「だから言っただろ。サイクル売り場じゃないと挙動悪徳ちゃんが……」

「落ち着かないのは需要原君じゃないんですか?」

 需要原君はずーっと落ち着かなみたいにしていた。それに……

「需要原君が真剣な外見で備忘録に何か書いているふりをして、何も書いていないことは、途中から気付いていました」

「ぐッ……」

「需要原君がぴりぴりしていたのは、怒っていたんじゃなく、緊張していたんじゃないですか? もしかしてあたし以上に……」

 需要原君は知らない第三者が苦手なのかもしれない、ということを言おうとした瞬間、駅員による提示が聞こえた。

 地下鉄がやってきたようだ。

 需要原君のかばんの中から備忘録を出す。

 それを自分のトートバックに入れた。

「備忘録以外は返します。だから、警察には言わないで下さい。こちらとともに、ひっそりと暮らします」

 改札の外部にいる需要原君に向かって、かばんを投げた。

 需要原君がかばんをキャッチした。

「さよなら」

 需要原君に、身の丈を対する。

 窓口に向けて、走り出みたいとしたそのとき……

「読め!」

 需要原君があたしに向かって叫んです。

 振り返って、需要原君を見た。

「その備忘録の構造を収支読め! 読めば、俺が需要原より強いってことが、押さえるはずだ。そして読んだら、電話して来ても……済むぞ!

備忘録の一番初めに連絡先が書いてある。俺が、俺が、お前のまぶたを覚まさせやり遂げる」

 需要原君のまぶたは、真剣だった。

 あたしは窓口に向かって全速力で走った。

 読まない。

 絶対読まない。

 無人島へ出向く。

 初め目前の地下鉄に、乗り込んです。リンリンで脱毛!口コミレビュー

バリ島、プーケット島、サムイ島、ビンタン島、ボルネオ島、ランカウイ島、ペナン島、セブ島。

バリ島とプーケット島は、TVで聞いたことがある。

 たしかトラベルTVで芸能人が行っているのを観た。

 個々が住んでいた。

 土民と温かな会話をしていた。

 ……無人島じゃない。

 サムイ島、セブ島あたりも、なんとなく聞いたことがあるような気がするし、およそ名勝です。

 こういう中では、ビンタン島とランカウイ島だけが本命。

 どうしても、無人島くさい名前じゃないか。

 とくにビンタン島なんて、きっとサバイバルな感じが漂っておる。

 脈動しながら、冊子を開こうとして、気になる言葉を見つけた。

「アジア浜」のあと、縁のところに「成田発」と書いてある。

 成田空港なら、新宿からより、わたしの住居からのほうが間近い。

 住居に寄ってトラベル準備をしてから無人島を目差すこともできた。

 下りJRに乗ったままのほうが、よかった。

「……」

 まぁ、よろしい。

 過ぎたことだ。

 気を取り直して、冊子のインサイドを解く。

 わぁ!! 旅館です!

 ──無人島に旅館が残るなんて、至って気のきいた無人島です。

 「豪華部屋(海傍のおルーム)」と書いてあるルームには、天蓋サービスのベッドが残る!

 枕がふたつ!

 なんて素敵なんだ。

 ──でもどなたと寝るんだ?

 誰がいるんだ?

 無人島なのに。

 一層、南国感漂うルームでマッサージをやるママと、されているママ。その隣席で、何故かトップレスでくつろいで要る男性が写っていた。

 ──個々が三個々もある。

「ここも無人島じゃない……」

 冊子をラックの中に戻した。

 他の冊子を探したけど、最前に島の言葉が居残る冊子自体が数少ない。

 やけになって、「ハワイ・アイランズ」と書かれた冊子を手に取った。

 自分はわかる。

 ──ハワイに個々がいることを。

 ついでに曙がハワイのオワフ島ふる里なことも。

 武蔵丸だってそうだってことも。

 横綱を輩出やるほど、人の満杯いるハワイ。

 インサイドを見ないでも、こういう冊子に無人島が載っていないことはわかる。

 またまた「成田発」と書かれていたことには絶望したけれど、それ以外はここに入る前から知っていた。

「ハワイにいらっしゃるごスケジュールですか」

 カウンターの中で記録を整理していた女性が、いつしか横に立っていた。
duoクレンジングバームのお試しはあるの?

あぁ、とうにだめだ。あたふたして、早口に患う。

「そして、いよいよお会いできて、三冊の詩集でわかりつくしたと思っていた需要原君のことがまた新たに知れて……」

 ──はなはだ幸せ。

 あたしは需要原君のことが、何とかお気に入りです。

 ドンッ!!

 需要原君が、食膳を手の平で叩いた。

「俺は需要原じゃない」

 需要原君の顔を見る。

 眉間にしわが寄って要る。

 とっても怒っているみたいだ。

「いいかげん、まぶたを覚ませ。初めから言っているだろ。俺は需要原じゃない。それに奴の出した詩集は三冊ではなく四冊です。追っかけならそのくらいの所知っておけ」

 四……冊?

 なんの所?

 需要原君が今まで出した詩集は三冊。後でまたバラックの起きる詩集が……

「あれ? 出たんだっけ」

 わからない。

 わからない。

 知らない知らない知らない。

「豪邸なんて見てないし、あなたは需要原君です」

 ストローで氷の入った豆乳をぐるぐるかき回した。

 こうしていると、わかりたくないことは収支消えて無くなりそう。

「なくなっちゃえ。消えちゃえ。溶けちゃえ」

 カラカラカラカラカラ。

「おい! たいして氷をかき回すもんじゃない。豆乳が……食膳じゅうに飛び散っているじゃないか!」

 需要原君が、用紙ナプキンで食膳を拭いた。

「冷静になって訊くんだ。俺はまるまる需要原じゃない」

「嘘だ……」

「嘘じゃない」

「だって需要原君は、あの豪邸から出てきて……需要原君のうちは豪邸で……でも需要原君のうちは豪邸じゃなくて……バラックで、バラックが、バラックだから……」

「お、落ち着くんだ。のち、再びいうが、豆乳を意外とかき回すな。かき回しても風味は貫くし、氷が溶けてかえって薄くなるだけです。それにほら、また食膳の上に」

 需要原君が、わたしのグラスにメソッドを伸ばしかけた。かき回すのを抑制しようとしたのかもしれない。

 需要原君がグラスを掴むのよりも速く、あたしがグラスをつかんだ。

 持ち上げた。

「そんな需要原君……」

 グラスをつかもうと、軽く前のめりになった需要原君の高所で、グラスを逆さにした。

 需要原君の髪は、一瞬で豆乳まみれ。

 髪から豆乳が滴って掛かる。

 氷が床に落ちて、ガラスのような音質を立てた。

 豆乳まみれの需要原君の高所に、一つだけ乗っている氷が残る。

「……嫌いだ!」

 需要原君が顔を上げた。

 頭から氷が床に落ちた。

「なんです! 俺が何をしたって言うんだ。言ってみろ。勝手に需要原と決めつけておいて、びいきだの嫌いだの……。挙げ句の果てには豆乳か。初対面で様態を気持ち使ってやった方に豆乳を用いるのか!」

 先ず食膳を拭いた用紙ナプキンで髪を拭き始めた需要原君は、直ちにそれでは足りないと気付いたようで、残っていた用紙ナプキンを収支わしづかみにした。
エタラビの予約と口コミ情報サイト

新宿にいくにはこういう駅舎で交代だという広告が車内に聞こえた。

下りJRに乗った。

 いっそ、乗りJRが加わるのを待てばよかった。

 都心に間近いほうが、多々無人島へ行きやすい。

 次の駅舎で、乗りJRに乗換えた。

 席はがら空き。だけど座らずに、窓のそばに立って印象を見た。

 だんだん大きなビルが目立ち……

 無人島にほど近い……

 都心に近づく。

 想い原様と一緒にいたフロアがそれる。

 ……新宿!?

 都心です!

 降りよう!!

「……」

 新宿駅舎構内で、出口の一報附箋を見上げながら、ブラブラあるく。

 先方へ行けば西口。

 ここなら東口。

 半ば東口なんて出口までいらっしゃる。

 どの出口から出たらいいかわからない。

 そもそも新宿駅舎で降りて、どこへ行こうとしているのかもわからない。

 駅舎構内を歩いているあいだ、三人の個々にぶつかった。

 四周囲は、しましまのポロシャツを着た五未成年の旦那だった。

「じゃまです。チビすけ!」

 怒鳴られた。

 手早く、てきとうな出口から外へ出てしまおう。

 品屋、ベーカリー、花屋……

 改札を出ると、会社が点在していた。

 ここは駅舎なのか、駅舎ビルなのか……

 わからない。

 もはや再度ここから出られないかもしれない。

「あ! 足取り」

 よかった。

 助かった。

 これを登れば出先に臨める。

 踊り場にのぼり、一層足取りを登ろうとしたケース、外からお天道様の光線が入ってきた。

 夕暮れだというのに、依然お天道様が差して掛かる。

 明るさにつられ、丸ごと出先に出ようとした。

 外に出るスレスレ。左側を向くと、かろうじて駅舎構内という場所に、旅立ち受付が見えた。

「無人島!」

 そう。ABCクリニックなら安心して包茎手術を受けられます

自分が目指していたのは、新宿ではなかった。

新宿はあくまで通過件。

 外に出るのを閉め、旅立ち受付をのぞくことにした。

 旅立ち受付には、出先にも中にもマガジンラックがいくつも並んでいる。

 すべての冊子が望めるみたい、沖縄の冊子の裏に北海道の冊子が入れてあったりは終わる。

 あらかた見渡し、「島」という言葉がないか見い出す。

 ……あった!

「奄美大島」

「宮古島」

「佐渡島」

 だめだ。

 島の名前があれこれ漢字。

 自分が行きたいのは日本国内ではなく、益々遠い島。

 無人島。

 中に入れば、無人島の冊子があるかもしれない。

 中には十個々位の客人がいた。

 邦人のアベック。外人のアベック。ちっちゃな男児を連れたお父さん女性。

 自分ほか、ひとりで冊子を見ている客人はいない。

 三分隊座れるようになっておるカウンセリングカウンターは仲間だけ使われていた。

 椅子に座り、タータンチェックの制服を着た女性に旅立ちのカウンセリングをやるのは、肌の浅黒いアベック。

 ママのお客様はキャミソール一枚、男性のお客様はタンクナンバーワン一枚。これ以上は絶対に脱げない薄着。

 こんなにも室温が効いているというのに……。

 見ていたら、寒くなってきた。

 五取り分袖のカーディガンのあとから上肢をこすった。

 あのふたりがもうすぐ出向くところは、さぞかし暑い島なんだろう。

 それとも、あの日焼け度合いからすると、すでにとうに三回くらい行ってきたのかもしれない。

 まったく行くのか?

「……」

 他に二か所ある客席に、客人は座っていない。

 カウンターの中で記録を整理していたママと視線が当てはまる。

 慌てて、冊子に視線を走らせる。

「島、島、島……」

 ……あった!

 カタカナの島の呼び名が書かれた冊子

を見つけた。

 それを手に取る。

 マキシマム上に、「アジア浜」と大きな言葉で書かれている。

 その下には、島の名前が八つ。
ナースフルの無料登録はこちら